響 JAPANESE HARMONYとは?—日本の“調和”を象徴するブレンデッドウイスキー

響ブランドの系譜とJAPANESE HARMONYの位置づけ
「響」は1989年にサントリー創業90周年を記念して誕生。「響17年」「響21年」「響30年」などの熟成年数付きウイスキーが名を馳せてきました。
しかしジャパニーズウイスキー人気により原酒不足が深刻化。その中で、より多くの人に「響」の世界観を伝えるために生まれたのが「JAPANESE HARMONY」です。熟成年数表記こそないものの、複数の熟成段階の原酒を巧みにブレンドし、コストと品質の両立を実現した銘柄です。
製法と使用されている原酒
響 JAPANESE HARMONYに使われる主な原酒と特徴は以下の通り:
山崎蒸溜所 | 華やかで熟成感あるモルト原酒 |
白州蒸溜所 | 軽やかでフルーティーなモルト原酒 |
知多蒸溜所 | なめらかで穏やかなグレーン原酒 |
さらに、シェリー樽・バーボン樽・ミズナラ樽・スモーキー原酒など、多様な樽で熟成された原酒を絶妙なバランスでブレンド。複雑でありながら美しく調和した香味が生まれます。
香りと味わいの特徴
ノーズ(香り)
パレット(口当たり)
フィニッシュ(余韻)
おすすめの飲み方(前半)
ストレート
繊細な香りと味わいを最大限楽しむにはストレートが最適。時間をかけてゆっくり香りを開かせることで、変化する表情を堪能できます。
トワイスアップ(加水)
少量の水を加えるとフローラルな香りが広がり、甘みや奥行きが強調されます。初心者や女性にもおすすめのスタイルです。

おすすめの飲み方(後半)
ロック
氷によって香りはやや抑えられますが、代わりにバニラやナッツ、ウッディな苦味が際立ちます。温度変化により香味の層が変化し、奥深い表情が楽しめます。
ハイボール
炭酸によりフローラルな香りや柑橘の爽やかさが強調され、軽やかで飲みやすい印象に。上品で飲み疲れせず、和洋問わず食中酒としても優秀です。
料理・おつまみとの相性(ペアリング)
おすすめのフード例
- カマンベールやブリーなどの白カビチーズ
- 白身魚のカルパッチョ、鯛のお造り
- 焼き鳥(塩)、和風出汁を使った煮物
- ドライフルーツ、ミルクチョコレート
響 JAPANESE HARMONYの繊細さを活かすには、味付け控えめで香り高い料理がベスト。特に出汁を使った和食との相性は抜群で、上質なペアリング体験が可能です。
他の「響」シリーズとの違い
響17年との違い
響17年は長期熟成された原酒が主体で、ミズナラ樽由来の香木のようなアロマや深い味わいが魅力。対してJAPANESE HARMONYは若い原酒も使われ、よりフレッシュで親しみやすい仕上がりです。
響21年・30年との違い
21年や30年は極めて希少な熟成原酒を使用し、重厚で立体的な香味を持つウイスキー。一方、JAPANESE HARMONYは「日常的に楽しめる響」として設計され、価格と品質のバランスに優れています。
市場価格とギフト用途
流通:百貨店、専門店、Amazon、楽天などで安定供給あり。
用途:結婚祝い、還暦祝い、企業ギフトなど、日本らしさを伝える贈り物として人気。
バーテンダー視点から見たJAPANESE HARMONY
SHUGO バーテンダーより
まとめ:調和が生み出す“日常のラグジュアリー”
響 JAPANESE HARMONYは、「調和」という名のとおり、香り・味わい・飲み口のバランスに優れたブレンデッドウイスキーです。高級ウイスキーの入門としても、日々の癒しとしても満足感の高い1本です。
ウイスキーを深く知る入口としても、ギフトとしても、「心に響く」日本らしいウイスキー。それが、JAPANESE HARMONYです。
注意事項
※ご注意:本記事ではウイスキーやアルコール飲料を紹介していますが、未成年者の飲酒は法律で禁止されています。
また、妊娠中・授乳中の方、体調の優れない方は飲酒をお控えください。
この記事へのコメントはありません。